会長挨拶
コロナ禍、昨年2月24日に生起したロシアによるウクライナ侵略は、未だに全く予断を許さない状況が続いています。本年こそ、一日も早い平和で安心な日常生活が戻ることを願って止みません。
東ティモールは、昨年、民主的な平和国家として独立回復から20年の節目を迎えました。 残念ながら国づくり・人づくりは未だ道半ばであり、取り組むべき課題は山積していると言わざるを得ません。更に、日本の皆さんの同国に対する認知度はまだまだ十分ではありません。
当協会と致しましては、今後一層、関係の皆さまと緊密に連携・協力しながら、 同国について、様々な機会を活かして発信活動等に力を入れて参ります。 こうしたことを通じて、 国民各位の皆さんに、東ティモールや東ティモールの皆さんをより身近に感じて頂き、 更なる交流や支援或いは協力関係等の醸成・発展に寄与出来るよう努めて参りたいと思います。 このことは、 激動する国際情勢の真っ只中にあって、日本にとっても死活的に重要なことと考えます。
昨年、アセアン首脳会議は、東ティモールのアセアン加盟を基本的に合意しました。 2011年3月に正式加盟申請をして以来11年を要しています。 しかし、 具体的な正式加盟時期が未定であることを忘れてはなりません。 東ティモールが、これから整えたり準備すべき事項は、沢山あります。 日本政府は、こうした東ティモールが正式加盟に必要とする事項について、 同国の意向やアセアン諸国の状況等を踏まえて、 より積極的に協力・支援をすべき時は今だ、と思います。
東ティモールは、日本と異なり、人口が右肩上がりで増えています。 しかし、国内には多くの若い皆さんを雇用できる産業が育っていません。 働く場所が無いことは、社会不安を起こしかねません。 現在、多くの皆さんが韓国やオーストラリア・イギリス・ポルトガル等に働きに出かけています。 こうした中、少子高齢化が加速的に進んでいる日本では、若い働き手が不足しています。 東ティモールと日本ガ、共にウイン・ウインの関係を築くことが出来るよう、 例えば、東ティモールから早期に技能実習生を受け入れることは、極めて重要な施策です。
東ティモールでは、昨年の大統領選挙に続き、 本年、国民議会選挙が予定されています。 後世、歴史的な変換点と考えられる年になる可能性もあり、 注視して参りたいと思います。
2023年、皆さまのご健勝とご活躍を祈念申し上げますとともに、 日本と同じ「日いづる国」東ティモールにつきまして、 今後共ご理解・ご支援・ご協力を賜りますよう、 心よりお願い申し上げます。
(特報)
2023年4月20日に、東ティモールで「金環皆既日食の中心食」が観測できます。
ちなみに、日本で「金環皆既日食の中心食」をご覧いただけるのは、
少なくとも今後100年間はありません。(国立天文台に照会)
2023年(令和5年)1月
日本東ティモール協会会長
東ティモール名誉総領事
北原巖男
事務局概要
名称 | 日本東ティモール協会 |
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テトゥン語表記 (現地公用語) |
Asosiasaun Lorosa’e-Nippon |
英語表記 | Japan Timor-Leste Association |
所在地 | 〒157-0072 東京都世田谷区祖師ヶ谷5-22-34 |
電話・FAX | 03-3789-8185 |
ホームページ | http://www.lorosae.org/ |
japan@lorosae.org |
協会のマーク
両国外務省による「日本・東ティモール友情と平和の年」のシンボルマークから基本のデザインを利用することが許されました。
このマークは、2012年の日本・東ティモール外交関係樹立10周年を記念して行われる周年行事で使われました。