東ティモール通信 56通目

 日本の皆様、こんにちは。来年の4月までは毎月レポートを書くぞ!と意気込んでいたのですが、忙しさにかまけてついついサボってしまいました…。すみません。
ロスパロスはだんだん雨が降る時期に入ってきました。去年もその前も雨期の時期がずれたのですが、今年は正しく11月に雨期入りとなりました☂味の素事業も、私の東ティモール滞在も残りあとわずか。身体に気を付けて頑張ります!

*AFMETスタッフ紹介*
 だいぶ遅い紹介ですが、現在、私を含め5人のスタッフで事業を実施しています。味の素事業が始まってから、出稼ぎや学業のために去っていったスタッフもいました。昔から続いている、皮膚病用ハーバル石鹸、かまど、ココナッツオイルの3つの事業に加え、味の素事業、ローカル化作業、日本からいらしてくださるお客さんのアテンドなどなど…人数が足りなくて、正直かなりキツイですが、みんな文句も言わず、協力して仕事をしてくれています。個性豊かで、面白くて、とっても素敵なスタッフたちを1人ずつ紹介していこうと思います。かなりなオフショットを用意しましたので「おい、仕事しろ!」と突っ込まないでくださいね(笑)。仕事のときは皆頑張ってくれています。

まずは写真左のAFMET現地代表兼プロジェクトコーディネーター、ジュベンシオ・ソアレスさん。いや、その前にこの二人の写真、とっても似過ぎですね。区別がつくかちょっと心配です(笑)。写真左、赤い帽子をかぶっている方です。スタッフの皆から彼は「セフィ」、いわゆる「ボス」って意味ですが、セフィと呼ばれています。日本でいう「社長!」みたいな感じですかね。現在38歳。ジュベさんは2004年からAFMETで活動してくれているスタッフです。ちょっと頼りないですが、頼りないなりにスタッフ皆を引っ張ってくれる現地代表。寡黙。腰痛持ち。趣味は釣り。日本へ一時帰国する際は必ず釣り道具を何か買ってきてくれ!と頼まれます。2013年にAFMETの運転手さんが死去したため、自ら運転技術を学び、免許取得後運転手として働いてくれることも。昔話や政治関係の話をいろいろ話してくれるので勉強になります。AFMETの将来を考え過ぎて腰痛が悪化すること多々あり。現在は頸椎椎間板ヘルニアを発症してしまい、休職中です。早く良くなると良いのですが…。

 写真右、トウモロコシを持っているスタッフは、フィールドスタッフのジュゼ・フレイタスさん。現在49歳。通称フレイタス。2010年からAFMETでの仕事を開始。6人の子どもを持つお父さん。手先が器用で、農業や職場の修理は彼にお任せ!実は彼、元軍人さん。ちょっと短気で、カードゲームで負けて机をひっくり返したこともあります。でも普段はとっても穏やかなのです。なぜかAFMETの入社面接の際、ド派手な真っ赤な色のアロハシャツを着て来た彼。浮いたアロハシャツが素敵でした。気合入ってました。あのアロハシャツ、最近めっきり着てきません。残念。いつかまた見たいなぁ。彼は雷を先祖としており、以前雷について書いたレポートは彼にインタビューしたもの。雷が鳴っていると必ずフレイタスさんを思い出してしまいます。

 続いて写真左の白いシャツの彼。名前はセバスティアオ・アグスト・シメネスさん。フィールドスタッフ。通称セバス。現在37歳。彼は今年7月にAFMETでの仕事を開始したばかり。自ら仕事を探して実行してくれるというティモール人には珍しく真面目な好青年!セバスさん、実はちょっとおハゲさん(小声)。他スタッフからいじられる、愛らしいキャラクターです。まだギャグを言い合える仲になっていないので、仲良くなりたいなぁと思っています。

 セバスさんのお隣、赤いシャツのおじちゃんは運転手のアデリノ・リベイロさん。56歳。通称クミス。クミスとはインドネシア語で「髭」という意味です。本名で呼んだことのないスタッフは彼くらいかもしれません。いつも「髭さん」と呼んでいます。クミスさんの子どもたちを連れてジャコ島(海がとってもきれいな無人島)に行くこともしばしば。クミスさんのお隣は彼の子どものシャンティちゃん。初めて海に行き、大好きになってくれました。東ティモールの独立闘争時代、インドネシアに行き、インドネシアで育ったため、テトゥン語をあまり話しません。私と二人のときは頑張ってテトゥン語で話してくれるのですがそれが間違いだらけで、聞いているとなんとも可愛らしい。奥さんが事務所の近くで食べ物屋さんを開いているので、良くご飯を食べに行っています。寂しがりなのか、彼の運転中にスタッフ皆が寝そうになると大きな声で皆に向けて喋りだします。運転がうまいのですぐ眠くなるのですが、なかなかすーっと寝られません(笑)。

 だいぶふざけた写真を選んでしまいましたが(笑)、紹介した4名が現AFMETスタッフです。独立闘争時代を生き抜き、東ティモールが大好きで、ティモールにために何かしたいとAFMETに入ってくれた彼ら。例えばいつかAFMETが無くなってしまうことになったとして、それでも、そんな思いが彼らにあれば、彼らの活動は何かしらのカタチで続いていくんじゃないかと私は思うのです。
 東ティモール滞在も残りあと約5ヵ月。スタッフたちにイライラすることもありますが、喧嘩して仲直りして笑い合って。貴重な時間をくれるティモールの人たちに日々感謝して生きたいと思います。

2017年11月17日 深堀夢衣