グスマン新政権(民主党との連立)がスタートしました。
        =独立回復から21年懸案山積の国造りに進展に取り組む=

本年5月21日に行われた国民議会選挙にて、 全65議席中31議席を確保し、比較第1党となったのは、 東ティモールの国父グスマン氏率いるCNRT党です。 過半数の33議席には2議席届きませんでした。


グスマン氏は、6議席を確保したPD(民主党)と連携、 国民議会過半数の37議席を以て連立内閣を発足させることとしました。


(参考)各党の獲得議席数     
 ・CNRT・・・31     
 ・フレテリン・・・19     
 ・PD・・・6     
 ・クント・・・5     
 ・PLP・・・4

*これまでPLP党首のルアク首相は、フレテリン&クントとの3党連立で政権を運営して参りました。  
今回の選挙結果は、3党合わせて28議席にとどまり、退陣となりました。

*選挙後に招集された国民議会では、初めて女性議員(CNRT)が議長に就任されました。

7月1日、グスマン新政権がスタートしました。 新政権は、21人の大臣(うち女性は4名:財務大臣・保健大臣・教育大臣・連帯大臣)・10人の副大臣・15人の国務長官で組織されています。 2名の副首相のうち1名は、PD党首が就任しています。

独立回復から21年目を迎えた東ティモールですが、 グレーターサンライズガス田の採掘問題・産業育成・若者の雇用・人材育成・ASEAN加盟問題等、懸案は山積です。 グスマン首相のリーダーシップが期待されます。

予断を許さない国際情勢・これまでにない厳しい安全保障情勢の真っ只中にあって、 日本政府の新政権との速やかな信頼関係の確立は急務です。

なお、 少子高齢化が益々進行している我が国にとって、反対に若年人口が増え続けている同国の若者達を 技能実習生として迎え入れることは、正にWIN WINの関係にあります。 本件につき新政権と速やかに所要の合意をし、初の来日を実現して頂きたいと思います。