東ティモール通信 No.30

日本の皆様、こんにちは。ロスパロスは現在雨季で、去年はもっと暑かったように感じますが、今年はあまり気温が上がらず、夜は長袖を来ていないと寒いくらいです。大雨と強風の影響で、電気のない夜もありますが、ろうそくの火を温かく感じ、あまり不自由はしていません。

今回は実行中のプロジェクトの現況と、自分の中で流行っているティモールのご飯を紹介したいと思います!

*かまどプロジェクトのその後*

2013年4月から開始したかまど普及プロジェクト。火災の後、達成目標やターゲット数が変更され、4つの村に400基のかまどを普及することになりました。現在は、アサライヌ村で“サナライ”という素焼きの壺や貯金箱を作っている女性グループのメンバーと協力し、今後2村に普及予定の、新しいタイプのかまどをデザインしているところです。

1月には女性グループのメンバーを連れて、首都ディリにあるAHISAUN(アヒサウン)という障がい者協会(障がいを持っている方々を雇い、かまどを製造・販売している協会)にスタディーツアーに行ってきました。このツアーの目的は、女性グループのメンバーが、首都で売られているかまどを見、また、共にかまどを製造し、意識向上することです。障がいを持った方々に始終溜息をついていたおばちゃま達でしたが、かまどの製造過程に入ると積極的に意見を言っていました。土はどこから買っているのか?土と水はどんな割合か?土のこね方、型を使用した製造の利点…など。また、ロスパロスから持ってきた土も試用し、何度の熱まで耐えられるかということもチェックしていました。トレーニングは2日間のみでしたが、積極的に参加しているメンバーの姿を見て、素直に嬉しく感じました。
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↑トレーニングに参加した女性グループの4名。
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↑AHISAUNが販売しているかまど。

首都ディリではメンバーと共にホテルに泊まったのですが、トイレの使い方、シャワーの使い方、蛇口を使った水の出し方など、私にとっては当たり前の事を、一つ一つを説明しなければならず、お互いがお互いの生活に慣れるのって、本当に大変ねぇ…なんて言われながら、笑いながら説明したことを、今も思い出します。

トレーニング後、ロスパロスに帰ってきてからはスタッフがほぼ毎日メンバーを訪れ、このデザインじゃ煙が出過ぎるとか、形が同じじゃないとか、スタッフも指示しながら、メンバーからはいろんなアイディアが出ている様子です。来月中にはどんなかまどが出来上がるか、報告できるはずです。お楽しみに!

*ティモールご飯*

雨季になると私の大好きな食材が市場に並びます!運転中には歩き売りをしている子供たちを見つけて呼びかけることもあります。

きのこ(アレクア)
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↑この量でたったの1ドル!!
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↑料理するとこうなります。毎日キノコでも良いくらい大好きです。

とうもろこし(バタル)
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↑茹でとうもろこし!もちもちした食感です。

ムウポコとアイマナス
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↑左がムウポコ。この二つと一緒にアレクアを料理しても美味しい!

21/Feb/2014

【 筆者紹介 : 深堀夢衣さん 】
深堀さんは、AFMETの現地事務所代表。
愛くるしく逞しく、どこまでも人々に優しい女性。
AMR(アマゾネスめひリアリダデ)は、そんな深堀さんの愛称!
みんなの夢を実現するため明るく力いつぱい頑張っています。