ルアク首相が、深甚なる弔意を表明          
-インドネシアのスリウィジャヤ航空機が墜落ー

2021年1月9日、ジャカルタ空港からポンティアナック(西カリマンタン州)に向かったインドネシアのLCC、 スリウィジャヤ航空のボーイング737機は、ジャカルタ空港離陸直後にインドネシア冲に墜落、乗客乗員62名全員が亡くなりました。 心から哀悼の誠を捧げます。

1月11日、ルアク首相は、東ティモール国民を代表して、 深甚なる弔意を表明しました。

スリウィジャヤ航空は、東ティモールとインドネシアのバリ空港を結ぶ商用便としても、毎日1往復運航されています。 日本から東ティモールを訪問する際には、私たちも利用している馴染みの深い航空会社です。(現在は、コロナ禍の為休止中) 原因の徹底究明と航空安全が求められます。

東ティモール、イギリス製のワクチン購入へ
ー新型コロナウイルス対策ー

東ティモール政府は、2021年1月8日の閣議にて、 イギリスのアストラゼネカ社から新型コロナワクチンを6月から購入することを決定しました。 何回分のワクチンを購入するか等、詳細については、不明。

日本政府は、2020年12月10日にアストラゼネカ社と1億2千万回分のワクチンの供給について 最終合意書を締結しています。

2021年1月12日現在、東ティモールの新型コロナウイルス感染者の累計は、49名。死者0名。 東ティモール政府の懸命・積極的な感染防止策の策定・実施の下、 これまでのところ、封じ込めに成功して来ています。 「緊急事態宣言」は、30日間づつ継続中。

東ティモール国軍の徴兵制導入法案を閣議決定
=18歳になった男女 18か月間=

10月28日、東ティモール政府は、国軍(F-FDTL)に徴兵制を導入する法律案を 閣議決定しました。

これまで同国は、2002年5月20日に独立を回復して以来、志願制で来ましたが、法案によりますと、18歳になった男女は、18か月間軍務に就くことになっています。 この間、軍事訓練のみならず、各種生活手段、職業訓練等も受けることになっています。

志願制から徴兵制へ転向の理由等については、現時点では明確に承知していません。

当協会としては、国軍では、これまでも若い優秀な人材の募集が困難であり、その不足が以前から指摘されてきたこと、国内産業が無く、就職先としての若者の受け皿の不足・失業率が高いこと、治安の維持、唯一の国立大学に、独立回復闘争で活躍したベテランの子弟等が大量に入学していること、国づくりに向けて、各種人材の育成が急務であること、等が背景にあるのではないかと思料しています。

今後、国民議会での法案審議が注目されます。

杵淵大使&外務・協力大臣が「人材育成奨学計画」の書簡交換
=若手行政官最大8名を大学院に受け入れへ=

8月27日、杵淵正巳大使は、外務・協力大臣との間で、総額1億4900万円を上限とする 無償資金協力「人材育成奨学計画」の書簡を交換しました。 これにより、次代を担う若手行政官最大8名が、来年度日本の大学院に留学することになります。

本計画は、2018年10月に、東ティモールの独立回復(2002年5月)以降、我が国外相として初めて同国を訪問された河野太郎外相(当時)が約束された人材育成支援策であり、第2陣の留学生受け入れになります。 優秀な人材の派遣が期待されます。

国づくりは、人づくりです。 更に、将来にわたり人的絆を構築していくうえでも 極めて意義深いこの度の書簡の交換です。

(参考:2020.8.27外務省ホームページ:「東ティモール民主共和国に対する無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する書簡の交換」)

東ティモール等の開発途上国に日本人国連ボランティア派遣へ
=新型コロナウイルス対策に貢献=

日本政府は、東ティモール等の開発途上国に日本人国連ボランティアの派遣を決定しました。 今後13か国に各1名づつ派遣され、約8か月にわたりそれぞれの国の国際機関の新型コロナウイルス対策に貢献します。
東ティモールには、社会経済回復専門家1名がUNICEFに派遣されます。
(参考)外務省HP2020.8.14「開発途上国における新型コロナウイルス感染症対策に貢献するための国連ボランティアの派遣について」

イリディオ駐日大使が中山外務大臣政務官を表敬訪問・日本の各種支援に感謝表明
=中山政務官は、東ティモールのコロナ対策に敬意・2国間の更なる関係強化を表明 2国間協力及び東ティモール・日本・インドネシア3国間協力の強化に向け意見交換実施=

7月27日、イリディオ駐日大使は、中山展宏外務大臣政務官を表敬訪問しました。 天皇陛下に対する同大使の信任状捧呈式は、コロナ禍のため7月2日に至って実施されたところであり、 今回の表敬訪問は、大使としての活動が始動されたことを示しています。

イリディオ大使は、コロナ対策を含むこれまでの日本の各種支援に対する感謝等を表明されました。

中山外務大臣政務官は、東ティモールの感染者がこれまで24名に留まり死者は0名であることにつき、 同国のコロナ対策に対する敬意を表明すると共に、2国間の一層の関係強化を進めたい旨語りました。

2国間関係に加え、東ティモール・日本・インドネシアの3国間協力の強化に向けて意見交換が行われました。 イリディオ大使は、信念と情熱そして行動力溢れる方です。 今後の活動が大いに期待されます。

頑張ってください!

(参考:リンク) 2020.7.27外務省HP新着情報:「イリディオ駐日東ティモール大使による中山外務大臣政務官表敬」