来日中のクリストバウン国防相は、ファウール国軍参謀長共々3月22日に行われた防衛大学校卒業式に参列しました。
3人(うち女性1名:陸軍要員、男性2名:海軍要員)の東ティモール留学生が初めて防衛大学校を卒業するのです。
2010年4月に東ティモールから初めて防衛大学校に入学した留学1期生が、国分良成防衛大学校長から一人ひとり卒業証書を受けるとき、式典壇上のクリストバウン国防相、ファウール参謀長は、温かい拍手を送っていました。
これまで国防相が、自国の留学生の卒業に当たり本国からわざわざ卒業式に参列された例はありません。
国づくり真っ只中の東ティモールの防衛大学校教育に対する全幅の信頼と3人の卒業生に対する期待の大きさを物語るものです。
卒業した女性留学生は、同期のフィリピン留学生と共に、防衛大学校史上初めての女性留学生の卒業生誕生となりました。
来月には、新しい留学生2名が防衛大学校に入校いたします。(この2名を加えると防衛大学校には9名の東ティモール留学生が引き続き頑張っていることになります)
防衛大学校を卒業する男性のうち1名は、新たに海上自衛隊幹部候補生学校に1年間入校することになっています。東ティモール人初の幹部候補生学校入校です。
陸上自衛隊幹部候補生学校に入校できる人材が近い将来出てくることを期待したいと思います。