3月25日、岐阜大学にて学位授与式が行われました。
同校大学院工学研究科電気・電子工学専攻博士課程で研究活動を続けてきたカンシオ・モンテイロさんが工学博士の学位を授与されました。
日本の大学から博士号を授与される東ティモール人は、カンシオさんが一番最初です。
カンシオさんはご家族が見守る中、東ティモールの伝統衣装に身をまとい、六郷工学部長から学位記の伝達を受けました。
成績優秀者として表彰も受けました。
この栄えある日を迎えることが出来ましたのは、本人の懸命の努力と家族の支援の賜物であることはもちろんですが、今日まで同人を公私にわたって親身に指導して来られた岐阜大学森脇学長、鈴木理事、六郷工学部長をはじめ岐阜大学の先生方の格段のご理解と長年にわたる厳しくも温かな指導があったればこそです。
指導教官の吉田先生、高橋先生、本当に有難うございます。
またカンシオさんの出身大学の東ティモール国立大学工学部支援プロジェクトのリーダーである風間先生の長年にわたる献身的なご尽力無しには達し得ない栄誉です。
まさに国づくりは人づくりです。カンシオさんは、今後、東ティモールの後進の育成、教育・研究レベルの向上等に尽力されて行くことと思います。
学位授与式には、カンシオさんとご家族を常に見守り、支援されてこられた名古屋学院大学の石﨑先生が奥様に車いすを押していただきながら会場に駆けつけ、祝福していらっしゃいました。
そのほか多くの皆さんがお祝いに集まりました。
これから新しい一歩を母国で踏み出すカンシオ博士に心から力いっぱいのエールを送りたいと思います。