雨季の訪れ

季節

1年のうち、雨季と乾季に分かれている東ティモール。10月に入って、山間部ではだんだんと雨季の気配がしてきました。日本の梅雨のよう に、一日中しとしと降る雨とは違い、カンカンに晴れた空が、厚い雲がかかって一気に暗くなり、まさにバケツをひっくり返したようにザアッと雨が降ります。 そしてひとしきり降った後、何事もなかったかのように、ピタッと止むのです。

恵みの雨

雨季の始まる直前、農家は一気に活気づいてきます。水の確保が難しいここ東ティモールでは、雨の全く降らない乾季に作物を植えることはと ても大変なことです。水をやらないと、せっかく植えた作物は育たない、乾季の間は草が生い茂っている畑がほとんどです。それが、雨季に入る気配がしてくる と、草を刈り、畑を耕して、今まで草ぼうぼうで見渡せなかった景色がすっきりと遠くまで見渡せるようになるのです。つい最近までは広大な土地を鍬で耕して いましたが、今ではトラクターが大活躍しています。政府から村ごとで共有のトラクターの支援があり、燃料代を負担するだけで、借りることができるのです。

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収穫

この畑に植えられるのは、キャッサバやトウモロコシ、豆など。トウモロコシと豆は収穫して乾燥させ、来年までの一年間の保存食とします。 キャッサバは成長に時間がかかるので、食べられるのは来年。日本ではあまり馴染みがありませんが、もちもちした甘くないサツマイモのようで、私は大好きで す。

2011年10月18日

【 筆者紹介 : なっちゃん 】
なっちゃんは、東ティモール人のご主人との間に可愛い女の赤ちゃんに恵まれ(2011年誕生)子育て奮闘中の日本人ママです。当協会の現地通信員でもあります。なっちゃんの見た今の東ティモールをお届します。ご期待下さい。