東ティモール通信 No.27

日本の皆様こんにちは!お元気ですか?日本は寒い毎日でしょうか?AFMETの活動場所の火災から、もうすぐ2ヵ月が経とうとしています。今回は近況報告を含め、プロジェクトのその後のことなどをお知らせしたいと思います。

*火災のあと*

火災後の9月27日から10月19日まで、緊急で日本へ一時帰国していました。その間、スタッフが中心となり、燃えた事務所の解体作業が実施されました。日本では、AFMETの今後が話し合われ、現地の要望に合わせ、プロジェクトを続行することが決定しました。

【火事だ!】

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火災後の事務所。壁にもヒビが入っている。
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解体作業中。

11月5日、火災の影響でストップしていた「かまど普及プロジェクト」を、やっと再開することができました!本プロジェクトの支援先であるHIVOSが理解を示してくれ、事務所の一部の貸し出し、事務用品の提供、プロジェクトの続行を了承して下さいました。パソコンも、これまでのデータも、記録のためのカメラも、何もかも全て無くした私たちですが、ラウテン県住民のために、これからもAFMETは前を向いて進んでいきます。

事務所はロスパロス市内へ移動しました。私は、現在ADMというインドネシアシスターが経営している修道院の一室を借りて住んでいます。新しい場所で、きっとこれからもたくさんの試練が待ち受けていると思いますが、出来事一つ一つに真剣に向き合っていきたいと思っています。

火災の後は更なる事件がありました。宿泊先に停めていた車両の窓が2枚、一人の青年によって割られてしまいました。車に石を投げた理由はバスケットをしたかったから。当日はADMで音楽コンサートが開かれており、バスケットが出来なかった事に腹を立て、石を投げたとのことでした。事件の後は、3名のティモール人スタッフの前でティモール人のバカ!」と泣き、大分スッキリしました。こんな私を温かく見守ってくれるスタッフたちに感謝しています。ティモール人に傷つけられて、ティモール人に癒される。なんだかちょっと変な感じですが、傷ついて泣いた後にまた笑えるのは、家族のように私を温かく受け止めてくれるティモール人たちが、いつも共にいてくれるからです。
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ガラスを割られた車。片づけ大変でした…。
助手席と運転席の後ろの窓が破損。犯人は逃走中。
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いつも助けてくれるスタッフたち。新事務所で。
左から、ジュベさん、フレイタスさん、リト。

火災の後の車の窓ガラス破損事件。嫌なことは重なりますが、命は与えられ続けます。

与えられているのであれば、存分に、ありのまま生きたい。

東ティモールで、新たに一つ、感じることができました。

プロジェクトの再開にあたり、プロジェクトの達成目標やターゲット数を変更する必要が出てきました。今日も朝から話し合いが行われ、プロジェクト活動計画に合わせ、予算の見直しも行わなければなりません。一時帰国の前にしておかなくてはならないことが山積みです!スタッフたちの迷惑にならないよう、自分の仕事はちゃんと片づけてから、休暇に入りたいと思います。

14/Nov/2013

【 筆者紹介 : 深堀夢衣さん 】
深堀さんは、AFMETの現地事務所代表。
愛くるしく逞しく、どこまでも人々に優しい女性。
AMR(アマゾネスめひリアリダデ)は、そんな深堀さんの愛称!
みんなの夢を実現するため明るく力いつぱい頑張っています。