3月9日、東ティモール政府は、 ロシアの侵略を受けているウクライナ国民を人道的に支援するため、 国連世界食糧計画(WFP)を通じて、150万USドルの支援を行うことを閣議決定しました。
また、 同日の閣議では、2025年3月~11月まで大阪で行われる大阪万博への参加招請を受け入れることを 決定しました。
子供たちの栄養改善のための無償資金協力(3億4,200万円)
=杵淵大使とUNICEF東ティモール代表との間で交換公文署名=
2月28日、杵渕正巳大使とUNICEF東ティモール代表との間で、3億4,200万円の無償資金協力「子供の栄養改善計画(UNICEF連携)」 に関する交換公文の署名が行われました。
東ティモールでは、約半数の子供達が発育阻害の問題を抱えているとのことです。
UNICEFと連携して、子供たちの栄養不足が深刻な地域を中心に、子供達と妊産婦の皆さんに栄養補助食品を供給すると共に、 保健サービス関係者の皆さんの能力向上のための研修等を行うものです。
UNICEF東ティモール事務所は、栄養補助食品を必要とする子供や妊産婦の皆さんのもとに、確実に届ける責任があります。
栄養不足が深刻な地域は、東ティモールでも、とかく地方のしかも交通手段等が不便な村落等です。
日本国民の善意である栄養補助食品が、例えば、当該地方の県庁所在地までは届けられたとしても、 そこから先の、真に必要としている皆さんのもとまで届ける運搬手段及び人員を確保していなければ、 倉庫に積まれただけになり、賞味期間切れを迎えかねません。
予めUNICEF東ティモール事務所には、強くリマインドしておきたいと思います。
(ご参考) 外務省HP:2022.2.28「東ティモール民主共和国に対する子供の栄養改善のための無償資金協力に関する書簡の交換」
大統領選挙投票日は、3月19日(土)に決定
=ルオロ大統領が2選目出馬表明 レレ国軍司令官等も出馬の意向=
独立回復20周年を迎える東ティモールにとって、 国づくりを進めて行くためには何よりも国内政治の安定が求められます。 本年は、 2022年~2027年の5年間の任期を務める大統領を選出する極めて大事な年であり、 2023年の内閣を決める国民議会選挙と密接に連動して参ります。
ルオロ大統領は、大統領選挙を3月19日(土)に実施することを決定しました。 有効投票の過半数の支持を得る候補者内ない場合は、上位2者による決選投票が30日以内に実施されます。
ルオロ大統領(フレテリン党首)は、自ら2選目を目指して出馬することを正式に表明しました。
この他、レレ国軍司令官が司令官の職を辞任する旨表明し、無所属で大統領選に出馬する意向を示しています。 また、ラモス・ホルタ元大統領やイサベル・ルアク夫人の出馬の可能性についての報道もあります。
1月18日現在、候補者は確定していません。
なお、国父グスマン氏が、どの候補者を推すか注目されます。
新しい大統領は、5月20日の独立回復20周年の記念式典の中で就任することになります。
令和4年度東ティモールの若手行政官育成支援の交換公文署名
=杵淵駐東ティモール大使・ダシルバ外務・協力副大臣=
署名された交換公文は、令和4年度に最大8名の東ティモール若手行政官を日本の大学院へ留学生として受け容れることを内容とする 1億4,700万円の無償資金協力「人材育成奨学計画」です。
国造り真っただ中の東ティモールにとって、 今後、同国の指導者層に成長して行くことが期待される人材の育成は極めて重要な課題であり、 この度の支援は時宜を得た大きな意義を持つものです。 また、 将来、彼らが日本と東ティモールの架け橋になって大きな役割を果たして行かれることも期待されます。
(参考) 2021.12.1付け、外務省HP「東ティモール民主共和国に対する無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する 書簡の交換」をリンク願います。
三宅外務大臣政務官とグスマンCNRT党首が親しく懇談
=2022年日・東ティモール国交樹立20周年に向けて更なる関係発展を期待=
11月22日、三宅外務大臣政務官は、来日中のグスマンCNRT党首(元大統領・元首相)と 来年2022年の東ティモールの独立回復20周年及び日・東ティモール国交樹立20周年に向けて 更なる両国関係の発展等につき、親しく懇談されました。
(参考) 11月22日付け外務省HP「三宅外務大臣政務官のカイ・ララ・シャナナ・グスマン東ティモール民主共和国 再建国民会議党首との懇談」
イリディオ駐日東ティモール大使が三宅外務大臣政務官を表敬訪問
=2022年の国交樹立20周年に向けて更なる関係発展へ=
10月27日、イリディオ大使は、三宅外務大臣政務官を表敬訪問しました。 双方は、2022年の国交樹立20周年に向けて、両国は一層の関係強化に向けて緊密に協力して行くことを 確認しました。
イリディオ大使からは、これまでの日本の支援に対する感謝表明がありました。
両者は、幅広い分野における2国間関係の協力や日本・東ティモール・インドネシア3か国の協力関係の強化について 意見交換を行いました。
ディリ国際空港整備計画に関する交換公文の署名
=旅客ターミナルの建設等、49億100万円=
10月1日、杵渕正巳大使とダ・シルヴァ外務・協力大臣代理との間で、東ティモール唯一の空の玄関である首都ディリの ディリ国際空港「プレジデンテ・二コラウ・ロバト国際空港」の整備に関し、我が国が旅客ターミナルの建設等を行うための 無償資金協力に係る交換公文の署名が行われました。 総額は、49億100万円。
来年(2022年)には、独立回復20周年を迎えようとしている東ティモールにとって、一層重要な役割が期待されるディリ国際空港の整備に対する支援は、極めて意義深く、東ティモールの発展に寄与するところ大です。
なお、同空港の滑走路の延長・エプロン・タクシーウェイ等の整備については、 東ティモール政府が、アジア開発銀行(ADB)の借款を活用して行うものとみられます。
(参考)2021.10.1外務省HP:「東ティモール民主共和国に対する無償資金協力「プレジデンテ・二コラウ・ロバト国際空 港整備計画」に関する書簡の署名・交換
ワクチン(16.8万回分)を東ティモールに引き渡しました
=ルアク首相が日本国民に感謝の挨拶。外相・保健相も引き渡し式に出席
現地マスコミも大変好意的に大きく報道=
コロナ感染者が急増している東ティモールに対し、我が国はアストラゼネカ社製ワクチン16.8万回分を COVAXファシリティを通じて供与しました。
8月13日、ワクチンが東ティモールの首都ディリ空港に到着した際には、首相府官房長、外務・協力次官、保健次官らが出迎えました。 8月16日、東ティモール外務・協力省で行われた引き渡し式には、ルアク首相はじめマグノ外務・協力相及びオデテ保険相、東ティモール日本友好議員連盟会長等、要人多数が出席しました。
ルアク首相は、東ティモール国民を代表して、菅首相・杵渕大使・日本国民の皆さんに対する深甚なる感謝の意を表明されました。 また 外務・協力省からは、「この支援は東ティモールと日本との間の強いパートナーシップを明確に示し、両国間の長きにわたる友好関係をさらに強化した」旨の報道発表も発出されています。
当地マスコミもワクチンの空港到着時から引き渡し式の模様を、大変好意的かつ大きく報じています。
医療態勢が脆弱なうえに感染者が急増している東ティモールに対するこの度のワクチン供与は、 同国民が直面している未曾有の今ある危機に対する日本として極めてタイムリーかつ最善の人道支援となりました。